股関節を守る新常識についてご講演 1/2(北里大学の高平尚伸教授)
「痛みを我慢するゴルフ」からの卒業 ― 股関節を守る新常識

ゴルフを愛する皆様、寒い毎日が続きますが元気にコースへ出ていらっしゃいますか。
「腰を動かすな」「左の壁を作れ」「足を踏みしめろ」等というレッスンに基づいた練習に励む方々も多いことと思います。そんな中で、腰や股関節、あるいは肩や膝の痛みに悩まされても、「体が硬いから」「年齢のせいだから仕方がない」と諦めてはいませんか?
そんな方々に、ぜひ知っていただきたいことがあります。実は、最新の医学的知見に基づくと、これまでの「無理な体の使い方」が疾病を招いている可能性があるのです。
整形外科の権威であり、股関節手術の名医でもある北里大学の高平尚伸教授は、先日(2025年12月11日)ホテルニューオータニで開催されたセミナーにおいて、「人生100年時代に一生自分の足で歩き続ける」ことの重要性を説かれました。
教授によれば、日本人の変形性股関節症の約80%は「形成不全(関節の受け皿が浅いこと)」が原因であり、そこにゴルフのような左右非対称な動作が繰り返されることで、関節に過度な負担がかかるというのです。
特に注意すべきは、動き始めの痛み、いわゆる「スターティングペイン」です 。椅子から立ち上がる時に痛むが、歩き出すと和らぐ……。もし、あなたにこのような症状があるのなら、関節内の「滑液(かつえき)」という潤滑油の循環が滞っているサインかもしれません。
そこでぜひお勧めしたいのが、高平教授が考案した「3Dジグリング体操」です。
これは、足を肩幅に開いて膝を軽く曲げ、骨盤を立体的に大きく回すだけの簡単な運動です。1日5回1分間行うだけで、関節内の滑液が循環し、軟骨への栄養供給とクッション機能の向上が期待できるのです。実際にこの習慣を取り入れたことで、60代の女性が人口股関節手術を回避できた例も報告されています。
「痛みは体からの警告」です。力任せにスイングする練習を一度見直し、関節に潤滑油を届ける「3Dの動き」を日常に取り入れてみませんか。
来週は、重要な、あまり知られていない組織の存在と、さらに効率的に体を整える最新器具についてお伝えします。
