<高平尚伸先生インタビュー> 65歳からの健やかなゴルフライフのために(後編)

聞き手 理事 佐藤光弘
前編では、身体の動きを制限し、無理に固定するスイングがいかに腰や膝にダメージを与えているかを高平先生に解説していただきました。後編では、当社団が提唱し、高平先生と共に研究を進めている「身体を長持ちさせるためのスイング」の核心に迫ります。
【後編】「力の抜けた自然体」が健康寿命を延ばす
~股関節から始まる全身連動スイングと医療への応用~
しなやかな全身連動が身体を守る
佐藤:先生の著書でも「全身連動」の重要性が説かれていますが、私たちが目指しているのもまさに、全身の関節が連動して動くスイングです。足をついた瞬間に下半身から動き始め、体幹、手へと連続的に動作が伝わる。この連動を起こすためには、やはり各関節がしっかり可動することが大切なのですね。
高平:おっしゃる通りです。どこかの関節が硬いと、そこから先へ動きが伝わらなくなり、連動が止まってしまいます。関節の可動域が狭い(硬い)状態だと、脳が「これ以上動かすと危ない」と判断して、無意識にストップをかけてしまう相反抑制という現象が起こります。柔軟性を良くして可動域を広げ、全身を連動させて動かせるようになれば、負担が各所に分散され、怪我を防ぐことができます。
「力み」からの解放がもたらす最高のパフォーマンス
佐藤:ゴルフにおいては、皆さんがボールを遠くへ飛ばそうとするあまり、最初から最後までガチガチに力んでしまっているように見受けられます。パフォーマンスを上げるうえで、この「力みからの解放」は非常に重要だと考えているのですが、いかがでしょうか。
高平:力みを抜くことは、パフォーマンスの向上にも疲労の軽減にも直結します。例えば、野球の大谷選手やイチロー氏のように、一流のアスリートは身体が非常に柔らかいことで知られています。身体が柔らかいということは、動かした際に悲鳴を上げてストップをかける要素が少ないため、十分に力を発揮しやすいのです。余計な力が入らないリラックスした状態であれば、常に最大限のパフォーマンスを出すことができますし、疲れにくくなります。必要な瞬間にだけパッと力が入り、あとは無駄な力が入らない状態が理想ですね。
佐藤:私たちはよく「歩くようにスイングする」とお伝えしています。歩く時に「どの筋肉を使おう」と考える人がいないように、あちらへ打ちたいと思ったら自然と無意識にスイングが始まる。それが、身体に負担をかけない究極の形だと考えています。
高平:その考え方には大いに賛同いたします。ただ、何も考えずに自然に身体が連動する状態になるには、それなりのトレーニングが必要です。そこで、最短でその状態に近づくためのツールとして、タカヒラボードが非常に有効なのだと思います。
医療現場も注目する「タカヒラボード」の力
佐藤:ありがとうございます。実際にタカヒラボードの上で揺れながら動的ストレッチを行うと、地上で行うよりも自然と力が抜け、無意識下でのスイング動作が身につきやすくなります。体験された方の多くが、乗った後に「フワフワする」「雲の上を歩いているみたい」と、まるで生まれたての仔馬のようになって、感想をおっしゃるのが印象的です。これは今まで使っていなかった股関節周りの筋肉が緩み、本来の感覚を取り戻した証拠ではないかと考えています。
高平:そうですね。日常生活では限られた筋肉しか使っていないため、いきなりバランス良く筋肉を使うような動きをすると、そのようなフワフワした感覚になるのだと思います。また、ボードの上で無駄な力を入れずに揺れることで、関節に無理な負担をかけずに可動域を広げることができますし、血流が良くなるという大きなメリットもあります。動くことで血流が良くなり、硬くなった筋肉が柔らかくなるのはスポーツの基本です。
佐藤:先日、山口県の病院の理学療法士の方が、このボードをリハビリに取り入れたいとおっしゃっていました。今まで患者様に「股関節を使って」と口で伝えても難しかったのが、このボードに乗っていただくだけですぐに感覚を伝えられるため、リハビリの効率化に繋がっているそうです。
ゴルフを通じて健康の輪を広げるために
当社団がお伝えしたいのは、ただゴルフのスコアを良くする技術ではありません。力みを手放し、股関節を柔軟に、全身を滑らかに連動させる。この「自然体」の動きを取り戻すことこそが、痛みをなくし、何歳になってもスポーツを楽しめる身体を作る本質なのだということです。
高平先生の医学的知見と、私たちが提供するタカヒラボードを通じたメソッドは、単なるゴルフ練習法の枠を超え、予防医学やリハビリテーションの新たな可能性として、多くの医療従事者の方々からも熱い視線を集めています。当機構の資格を取得し、この素晴らしいアプローチを共に広めてくださる医療関係者の皆様が増えることで、より多くの方々の健康に寄与できると確信しております。
[高平先生から学びたい方はこちらへ]
もし、長引くお身体の痛みでゴルフを諦めかけている方や、患者様に本質的な動作改善をご提案したいとお考えの医療従事者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、当一般社団機構までお問い合わせください。高平先生と密に連携し、医学的根拠に基づいた確かなメソッドで、皆様の豊かなゴルフライフと健康づくりを、私たちが心を込めてサポートさせていただきます。ご連絡をお待ちしております。

